Mgmg
This gem is a tool for a game in Japanese language, therefore the following are described in Japanese. English is not supported.
これは何?
mgmgは耕氏の 巡り廻る の武器・防具の製作及び合成のシミュレーションを行うRubyのGemです.原作(ゲーム)を解析したわけではなく,攻略Wiki上で公開されている 巡り廻る装備計算機(ver0.99.06).xls の計算をRuby上で行います.基本的に同じ計算をしていますが,数学的な同値変換(量子化誤差の配慮なし)を行っている他,Excel版が浮動小数点数演算を行っているのに対して,本ライブラリでは整数演算で完結しています.これらの違いの他,バグによって結果が変わる可能性があります.
特徴
後述のString#build
によってレシピ文字列から直接計算できる点が一番の押しです.Excel版に比べ,レシピの試行錯誤を(計算能力ではなく,入力の容易さの意味で)高速に処理できると思います.製作Lvを変化させたときのグラフを生成するなども容易にできます.また,ごく一部(キャラクリ初期装備)を除く全ての既成品に対応しています.
制限
Excel版に比べ,入力のチェックがなされておらず,☆制限の違反等を明示的には示しません. メイン機能であるString#build
では,材料ごとに異なる製作Lvで製作した場合をシミュレートできません.本ライブラリのメソッドを組み合わせて用いると対応できますが,面倒くさいのでその方法は解説しません.
また,実機とは異なる結果が得られる場合があることがわかっています.防具製作Lv139,道具製作Lv234において
“輪(木10金3)+[手袋(金3石1)+指輪(木10皮1)]
“実機(ver1.19)で製作すると器用603になりますが,Excel版,本ライブラリともに器用604と計算されます.
インストール
下記でインストールします.
$ gem install mgmg
あるいは,Ajax版 を利用することもできます.Ajax版は一部の機能しか実装されていませんが,Ruby環境がない場合にも利用できます.
使い方
並列型多段合成杖を製作し,標準出力に出力する.
“by puts ‘[杖(水玉10火玉5)+本(骨10鉄1)]+[本(水玉5綿2)+杖(骨10鉄1)]’.build(112, 176)
=> 杖4☆20(骨綿)[攻撃:119, MP:104, 魔力:1,859, EL:水2]
“
中間製作品の性能を確認する.
“by puts ‘[杖(水玉10火玉5)+本(骨10鉄1)]+[本(水玉5綿2)+杖(骨10鉄1)]’.build(112, 176).history
=> 杖1☆7(貴貴)[MP:15, 魔力:50, EL:水2]
=> 本1☆5(骨鉄)[攻撃:44, 魔防:19, MP:20, 魔力:256]
=> 杖2☆12(貴骨)[攻撃:56, MP:41, 魔力:650, EL:水2]
=> 本1☆3(貴綿)[MP:8, 魔力:36]
=> 杖1☆5(骨鉄)[攻撃:24, MP:32, 魔力:321]
=> 本2☆8(綿骨)[攻撃:46, MP:35, 魔力:487]
=> 杖4☆20(骨綿)[攻撃:119, MP:104, 魔力:1,859, EL:水2]
“
複数装備を製作し,そのすべてを装備した場合の合計値を標準出力に出力する.
“by r = %w|本(金3骨1)+[弓(骨1綿1)+杖(金3金3)+弓(綿1綿1)+杖(宝10金6)+本(骨9鉄2)] フード(石10骨9) 首飾り(宝10水10) 指輪(木10金10)| puts r.build(122, 139, 232)
=> 複数装備9(武:1, 頭:1, 飾:2)[攻撃:15, 物防:34, 魔防:28, HP:241, MP:71, 器用:223, 素早:222, 魔力:6,604]
“
製作品の重量及び特定の重量にするために必要な鍛冶・防具製作Lvを確認する.
“by r = ‘サンダル(骨2皮1)+[重鎧(金3金3)+フード(骨2宝1)+重鎧(皮10金10)+軽鎧(鉄10皮1)]’ p r.min_levels # 各材料装備を重量1で作るのに必要な防具製作Lv
=>
p r.min_levels(2) # 同重量2以下
=>
p [r.min_weight, r.max_weight] # 最小重量と最大重量
=> [5, 10]
p r.min_level # 最小重量で作るのに必要な防具製作Lv
=> 202
p r.min_level(7) # 重量7以下で作るのに必要な防具製作Lv
=> 102
p r.min_level(-1) # 最小重量+1=重量6以下で作るのに必要な防具製作Lv
=> 162
“
注目パラメータやオプションパラメータを,レシピ文字列とセットにして取り回す.
“by r = ‘[[斧(鉄10皮1)+剣(牙10皮1)]+剣(鉄10皮1)]+剣(鉄10皮1)’ r = r.to_recipe(:atkstr, target_weight: 5) # 注目パラメータを攻撃力+腕力,目標重量を5に設定 p [r.min_level, r.min_level(0)] # 必要な鍛冶Lvのデフォルトが目標重量ベースに
=> [72, 168] # 鍛冶Lv72で重量5(目標)に,鍛冶Lv168で重量4(最小)になる
puts r.build(27, 42) # 変換前と同様に合成等もできる
=> 斧8☆20(鉄鉄)[攻撃:1,112, 腕力:18] # 鍛冶Lv27だと重量8に
p r.para_call(27, 42) # 注目パラメータのみを計算
=> 1130 # 1112+18=1130
puts r.build(nil) # 目標重量を達成する最小製作Lvで製作
=> 斧5☆20(鉄鉄)[攻撃:1,436, 腕力:24] # 製作Lvを nil にすると,目標重量のための最小製作Lv (72, 42) で製作
“
近似多項式を得る.
“by puts ‘[斧(牙10金10)+剣(鉄10皮1)]+剣(鉄10皮1)’.poly(:attack).to_s(‘%.4g’)
=> (0.02588S+3.364)C+(4.677S+699.9)
“
既成品の性能を確認する.
“by puts ‘小竜咆哮’.build
=> 弓1☆10(木骨)[攻撃:50, 器用:120, 素早:50]
“
目標威力を最小のスキル経験値で達成する鍛冶Lvと道具製作Lvの組み合わせを探索し,必要な総経験値を確認する.
“by r = ‘双短剣(金3皮1)+[杖(鉄2綿1)+斧(玉5鉄1)+杖(綿1綿1)+斧(玉5金3)+剣(金3牙1)+斧(木2牙1)+剣(木2牙1)+双短剣(鉄10木1)]’ sc = r.search(:atk_sd, 1_000_000) p [sc, Mgmg.exp(sc)]]
=> [[155, 376], 304969]
“
最小重量で製作できない鍛冶レベルを探索範囲に含める.
“by r = ‘双短剣(金3皮1)+[杖(水1綿1)+斧(玉5水1)+杖(鉄1綿1)+[[斧(木2金3)+剣(鉄10皮1)+剣(木2綿1)+双短剣(鉄10皮1)]]]’ r = r.to_recipe(:atk_sd, target_weight: 9) sc = r.search(2000) # to_recipe で注目パラメータを入れているので,ここでは不要 p [sc, Mgmg.exp(sc)]]
=> [[70, 130], 38046] # オプションなしの場合は鍛冶Lv100以上を探索するため,[[100, 126], 41054] になる
“
探索の際,スキル及び料理を考慮する.
“by r = ‘重鎧(皮2綿1)+[帽子(宝1宝1)+重鎧(玉5金3)+帽子(宝1宝1)+重鎧(玉5金6)+軽鎧(金3骨1)+重鎧(皮2骨1)+軽鎧(鉄10綿1)]’ r = r.to_recipe(:phydef, buff: %w|物防御UP アースドランと氷河酒の蒸し焼き ガードアップ|) sc = r.search(100_000) p [sc, Mgmg.exp(sc)]]
=> [[120, 264], 152502]
puts r.build(sc) # 実際に作って確認
=> 重鎧8☆20(綿宝)[物防:100,396.0, 魔防:4]
puts r.build(sc, buff: []) # 一時的に強化を解除して素の性能を確認
=> 重鎧8☆20(綿宝)[物防:32,538, 魔防:4]
“
連続して探索し,最適レシピの推移をcsvファイルに出力する.また,探索範囲内で少なくとも一度は最適に選ばれたレシピのリストを確認する.
“by str = «EOS 斧(火玉5綿1)+[杖(水1綿1)+斧(玉5水1)+杖(綿1綿1)+斧(玉5綿1)+剣(金3牙1)+斧(木2牙1)+剣(木2牙1)+双短剣(鉄10皮1)] 鍛冶Lv66 斧(火玉5綿1)+[杖(鉄2綿1)+斧(木1金3)+杖(綿1綿1)+斧(玉5綿1)+剣(金3牙1)+双短剣(金3牙1)+斧(木2牙1)+剣(鉄10木1)] 鍛冶Lv94 斧(木2皮1)+[杖(鉄2綿1)+斧(木1金3)+杖(綿1綿1)+斧(玉5玉5)+剣(金3牙1)+双短剣(金3牙1)+斧(木2牙1)+剣(鉄10木1)] 鍛冶Lv106 斧(木2皮1)+[杖(鉄2綿1)+斧(玉5金3)+杖(綿1綿1)+斧(玉5金3)+剣(金3牙1)+斧(木2牙1)+剣(木2牙1)+双短剣(鉄10木1)] 鍛冶Lv116 斧(金3水1)+[杖(水1綿1)+斧(金3水1)+杖(綿1綿1)+斧(玉5金3)+剣(金3牙1)+双短剣(金3牙1)+斧(木2牙1)+剣(鉄10木1)] 鍛冶Lv152 EOS rs = str.split(/\n/).map do |line| ary = line.split(/ /) ary[0].to_recipe(:atkstr, target_weight: 9, name: ary[1]) end res = Mgmg.efficient_list(rs, 20_000, 50_000, ‘./csv.csv’, external_encoding: ‘Windows-31J’) puts res.map(&:name).join(‘, ‘)
=> 鍛冶Lv106, 鍛冶Lv94, 鍛冶Lv116
“
各メソッドの詳しい説明等は リファレンス を参照されたい.
表記ゆれについて
本ゲームでは,装備種別の名称に,下記の表のような表記ゆれが存在します.
劣悪 | 店売り・歴戦 | 製作選択肢ver1.21 | 製作品ver1.21 | 製作選択肢ver1.22β37 | 製作品ver1.22β37 |
---|---|---|---|---|---|
弩 | 弩 | 弩 | ボウガン | 弩 | 弩 |
ローブ | 法衣 | ローブ | ローブ | 法衣 | 法衣 |
- | 手袋 | グローブ | グローブ | 手袋 | 手袋 |
- | 脛当て | すね当て | 脛当て | すね当て | 脛当て |
本ライブラリでは,既成品,製作品ともにこれらの表記を同一視し,いずれを用いたレシピも処理できるようにしています. 「ボウガン」の一般的な表記ゆれである「ボーガン」も受け付けています.
「正式な装備種別名」は「製作品ver1.22β37」が妥当であろうと考え,Mgmg::Equip#to_s
などではこれを用いるようにしています.
謝辞
面白いゲームを作ってくださった耕様および,高精度なシミュレータを作製し,本ライブラリの作製を可能とした,Excel版装備計算機の作者様に感謝いたします.
Contributing
バグ報告等は https://github.com/cycloawaodorin/mgmg/issues にて.